佐藤多佳子『一瞬の風になれ』

2007 08 21
本年度、本屋大賞受賞作品。
読みたかった本です。
そして猛暑の風に吹かれながら、読みました一気に3冊。

「速くなる」
ただそれだけを目指して走る。
春野台高校陸上部。とくに強豪でもないこの部に入部した2人のスプリンター。
ひたすらに走る、そのことが次第に2人を変え、そして、部を変える。
「おまえらがマジで競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」
思わず胸が熱くなる、とびきりの陸上青春小説、誕生。
                      (Amazon.co.jpより)

100メートルでもマラソンでも駅伝でも、
どうして人は走る姿に感動してしまうんだろう。
自分の力の限りを尽くして走ってる人を見ると、
味方であろうがライバルであろうが関係なく、応援したくなる。
「走ることは、尊い」
本の中に出てくる言葉なんだけど、
走ることはただただ単純に尊いからこそ、人は感動してしまうんです。
笑顔でゴールを切っても、倒れそうにゴールにたどり着いても、
泣きながらゴールに飛び込んできても、
走った人すべてが尊いんです。

幼稚園から大人になるまで、
走って一度も1位になったことも、
リレーの選手に選ばれたことのない私にとって、
風のように走る、ということはとてつもなく憧れです。
風になった人だけが体感する世界ってどんなんだろう?
バトンを渡すときの瞬間、ってどんな感じなんだろう?

高校の陸上部に入った新二と連。この2人を中心に、
インターハイに出場するまでを描いている。
1、2巻は、うっと胸に迫るものがあり、泣きそうになります。
3巻は、涙で読めなくなるかもと思っていたら、
爽やかです。ものすごく爽やか。
陸上部に青春を燃やした高校生の青春小説。
まばゆいです。一緒に走ってる感じさえします。
あまりにもラストが爽やかすぎるといって、
直木賞にもれたという話もあるそうですが・・・。
一人称で書かれているので3巻一気にすいすいと読めてしまいます。
風に吹かれるように、ひと夏の出来事のように、
「走ること」が爽やかに描かれている。

そして、25日からは、いよいよ世界陸上が始まります。
100分の1秒で勝敗が分かれる世界。
日本代表選手では、400メートルハードルの為末大選手、
200メートルの末続慎吾選手、女子マラソンの土佐礼子選手など。
猛暑の夏。大阪を走る選手をいっぱい応援したいです。
一瞬の風になれ 第一部  --イチニツイテ-- 一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ--
佐藤 多佳子 (2006/08/26)
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一瞬の風になれ 第二部 一瞬の風になれ 第二部
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佐藤 多佳子 (2006/10/25)
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Comment
息子が陸上部なので、買ってあげました。
どう感じたんでしょうか?
小6の娘が、読書感想文の課題に選んでいて、
電車の中で3巻のクライマックスを読んでるのを
隣で読んでしまって、感動してしまいました。
1巻2巻は読んでないのですよ〜。
しまった〜。
今は、先に知人から借りた憑神を読んでて、
次は、亡き河合隼雄先生のエッセイを読む予定なので、
もうちょっとしたらゆっくり読みま〜す。

世界陸上はご近所なので、行きますよ!
息子さんやお嬢さんの感想をぜひ聞いてみたいですね〜♪
たかぽんさんも時間ができたらぜひ読んでみてください!
青春っていいな、仲間っていいなって思いました。
世界陸上、生で見れるんですか!いいな〜。

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